カード破産
カード破産と聞くと、お金の管理にずさんな人が陥る状況であるとか、借りたものを返さずに逃げるといった、あまりいいイメージがないようの思う方が多いと思います。
確かに聞こえも実際の状況も、決して望ましいものではありません。
しかし、カード破産や自己破産といった行為の本来の趣旨は、どちらかといえばポジティブな意義に基づくもので、簡単な単語に言い換えるなら「転落」というよりも「再生」という前向きな言葉が合うべきものなのです。
カード破産等に陥る経緯は人によって様々です。
ギャンブルや無計画なカードローン、自己の収入を鑑みない過度の浪費などによって返済ができなくなったというような自業自得といえる理由だけでなく、事業に失敗した人や、止むを得ず他人の保証人になり、債務責任を負わされたことが原因で新たな借金が生じ、結果的に破産に追い込まれたなど、不慮の事故とも言える理由を持つ人もいます。
何れの理由にせよ、やり直す権利は平等にあり、その為の救済方法はなくてはならないはずです。
カード破産、自己破産には当然、一定の期間クレジットカードが作れなかったり、ローンが組めなかったりするというマイナス面もありますが、それらが逆に戒めとなって、再び地獄を見る事がないように軌道修正してくれることでしょう。
巷でよく、「自己破産したことが他人に知られる」などと耳にする事がありますが、そのようなことはありません。
個人信用情報を取り扱う期間にその情報は登録され、官報などに破産者情報として開示されますが、これらによって一般の人が、ある特定の人が破産した事を知りえるのはまず不可能です。
その他にも破産にまつわる噂の類が多々ありますが、きちんと調べればその真偽がわかり、経済能力再生に向けた出発の為のれっきとした制度である事が理解していただけると思います。